マクロビオティックは「野菜中心の食生活を送る人」というイメージがありますが、同じく野菜を中心に食べる人々として、ベジタリアンやビーガンがいます。
それらとの違いは何にあるのでしょうか。
ベジタリアンやビーガンとの違い
- ベジタリアン(vegetarian)
- ビーガン(vegan)
- マクロビアン(macrobian)
ベジタリアン(vegetarian)
「菜食主義者」と訳されることが多いです。
野菜の”vegetable(ベジタブル)”ではなく、「健全な、新鮮な、元気のある」という意味のラテン語 “vegetus(ベジェトゥス)”が語源。
健康、宗教、思想などを理由として野菜中心の食生活をする人々のこと。
完全に肉、魚、卵を食べない訳ではなく、ベジタリアンの中にも野菜以外の食物を食べる人もいます。
ビーガン(vegan)
日本語では「絶対菜食主義者・純粋菜食主義者」と訳される、ベジタリアンの一種です。
肉、魚、卵、乳製品、ハチミツを一切食べません。
毛皮や革製品、ウール(毛)、シルク(絹)などの動物を使った製品を避ける人もいます。
ビーガンと言っても様々な種類に分かれており、例えば「ロービーガン (Raw Vegan)」は、 40~49度以上に加熱されていない生の野菜や果物、ナッツなど未加工の食物だけを食べる人々のことを指します。
マクロビアン(macrobian)
マクロビオティックには「肉、魚、卵、乳製品を使わない」と言うイメージが強いですが、実際は健康のことも考えて週1~2回や月1~2回の頻度で食べている人は多いです。
厳格に「肉、魚、卵、乳製品、白砂糖を使わない」を守っている人もいるので「菜食主義者」と考える人も少なくありませんが、実際は動物性タンパク質も、栄養バランスや味の好み、体調に合わせて食べても大丈夫です。
ベジタリアンやビーガンとも共通する部分も多いですが、マクロビオティックは「『一物全体』『身土不二』『陰陽思想』に基づく食事方法」という点が大きく違います。
参照:マクロビオティックの考え方「身土不二」「一物全体」の意味とは?
また食材への考え方、食べ方がベジタリアンやビーガンと根本的な違いがあります。
例えば「お米は白米ではなく玄米を使う、根野菜は皮ごと食べる、旬の野菜を食べる、農薬や添加物を含む食材は取らない、極陰や極陽の食物は避ける」などが挙げられます。
陰陽思想で言うと、陰性の強い白砂糖(上白糖)やコーヒー、アルコールを摂取することも避けます。
ビーガンやベジタリアンでは、ミツバチから採取されたハチミツを使わない場合も多いのですが、白砂糖の代わりに使う人もいます。
参照:マクロビオティックで「白砂糖は害」って何で?代用できる甘味料まとめ
最後に
よく勘違いしてしまいますがマクロビオティックには食べることを禁止されている食材はありません。
良く言われる「(食材名)を使用しない」は「できれば使わない方が好ましい」「食べる際は陰陽のバランスが取れるように注意する」くらいのニュアンスで考えておきましょう。
無理に食生活を急激に変えてしまうと、体調不良になりやすかったり、精神的なバランスが崩れやすくなります。
まず自分ができる範囲で実践することが、長続きしやすく、心身ともに安定します。
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